中国メディアの広州日報によると、香港・尖沙咀の海防道で7日正午前、時計・宝飾店「名人站(VIPステーション)」に鋭利なナイフやハンマーなどを持って押し入った5人組の男が、情報提供を受けて張り込んでいた香港警察刑事情報科の警察官らにその場で逮捕された。店側に損失はなかったという。

覆面をした容疑者5人は白い自家用車で現場に到着。8~10秒後に車を降り、ナイフやハンマーなどを持って店内に押し入り、陳列ケースなどをハンマーで壊した。約50秒後に少なくとも8人の警察官が銃を構えて店内に入ると、5人はナイフやハンマーを捨てて降伏した。その一部始終が防犯カメラに収められていた。

5人は南アジア系で、年齢は22~35歳。うち1人は香港の身分証明書を所持し、2人は臨時身分証明書を所持していた。他の2人は身分証明書を所持していないという。

同店での強盗は3度目。22年8月には客を装った男が店員にロレックスの時計3個(94万香港ドル相当)を出すよう命じ、奪って車で逃走した。18年7月には鋭利なナイフやハンマーを持った3人が陳列ケースを壊して総額2310万香港ドル相当の高級腕時計やブレスレットを奪った。他の仲間2人が車の運転と現場監視を担当し、事件後に新田の担竿洲路まで運転して車を焼き払った。(翻訳・編集/柳川)