シンガポールを訪れた中国人女性2人が、現地人から「中国人は来るな」などと暴言を吐かれる出来事があった。中国メディアの瀟湘晨報などが報じた。
報道によると、事件があったのは5月21日午後。小謝（シアオシエ）さんと友人が980番のバスに乗ってホテルに戻る途中、車内の最後列の座席に座っていた酔っぱらった男が突然大声を上げるなど奇怪な行動を繰り返した。身の危険を感じた小謝さんらが前方の席に移動すると、それに気付いた男が大声で小謝さんらに絡み始め、中指を立てて侮辱的な言葉を発するなどしたという。
小謝さんによると、当時バス車内の乗客は少なく、恐怖を感じたものの黙ってやり過ごそうとしたが、男の行動はエスカレート。小謝さんらのスマートフォンを奪おうとした上、英語で「中国人はシンガポールに来るな」と罵声を浴びせた。小謝さんらがバスを降りると、男も降りた。後を付けられるのが怖かったため、男がどこかに行ってからホテルに戻ろうとしたが、男は一度その場を離れるような動きをしたものの、再び小謝さんらの元に戻ってきた。
慌てた小謝さんらが近くに止まっていた別のバスに駆け込み、「酔っ払いに追われているのでドアを閉めてほしい」と頼むと、運転手はすぐに対応してくれた。事情を説明すると、運転手がバスターミナルの案内スタッフに連絡、そのスタッフが男を追い払ってくれた。小謝さんらはその後、現地の警察に通報したという。（翻訳・編集/北田）
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