台湾メディアの鏡報新聞網は3日、「BBC:民衆は『最悪の中から選ぶ』、日本人は李在明(イ・ジェミョン)氏は嫌」と題し、同日に投開票を迎えた韓国大統領選の海外の反応を伝えた。
記事は今回の大統領選について「共に民主党の候補者である李氏は2022年の大統領選挙で『国民の力』を代表して出馬した前大統領の尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏に敗れた。
また、「李氏の出馬表明後、前首相の韓悳洙(ハン・ドクス)氏も無所属での出馬を宣言した。韓氏は一定の支持を集めていたため、一時的に李氏の支持率が下がった。しかしこの期間中、『国民の力』の党内では候補者差し替え騒動が勃発。当初は金文洙(キム・ムンス)氏を公認候補として擁立していたが、突如として韓氏に差し替える動きがあり、その後再び金氏に戻すなどの混乱があった。これを受けて韓氏は立候補を取り下げた」とし、「この混乱は『国民の力』への信頼を大きく損ねる結果となり、李氏が漁夫の利を得る形で支持を集めた」と伝えている。
そして、英BBCの分析として、「今後の韓国大統領は四つの大きな試練に直面する。第1は、米国のドナルド・トランプ大統領の関税政策への対応、第2は北朝鮮との関係処理、第3は韓米中の三角関係のバランスの取り方、第4は少子化問題への対応である」と指摘。一方で、今回の選挙は韓国の国民にとって難しい選択になっているとし、「最悪の中から選ぶようなもの」「今回は本当に迷っている。投票に行くべきかどうかさえ悩んでいる」といった声が出ていることを紹介した。
さらに、「李氏は外交姿勢において強硬派との印象がある」とも言及。
このほか、米タイム誌が李氏を25年の「世界で最も影響力のある100人」の1人に選出し、「野党のリーダーとして、今回の大統領選では勝利が確実視されている。しかし彼はますます好戦的になる北朝鮮や、激化する貿易戦争といった課題に直面することになる。それでも、李氏はそうした戦いから逃げることはないだろう」と評したことを紹介した。(翻訳・編集/北田)