台湾メディアの経済日報は4日、「レアアース(希土類)危機深刻化、世界の自動車メーカーが生産停止を警告、各国当局者が規制緩和を求めて中国へ」とする記事を掲載した。

記事はまず、「世界の多くの国の自動車メーカーが、米国の自動車メーカーに続く形で、中国によるレアアース関連品目の輸出制限が生産遅延、さらには大規模な操業停止につながる可能性があると訴えている。

関係筋によると、インド、日本、欧州の外交官や自動車メーカー、その他企業幹部がレアアース磁石の輸出承認加速を求めて中国当局との会談を緊急に要請している」と伝えた。

記事によると、日本の企業代表団は6月上旬に北京で商務部関係者と協議する見通しだ。欧州諸国の外交官もここ数週間、中国当局との「緊急」会合を要請している。インドは自動車業界幹部による訪問を2、3週間内に計画している。

記事はまた、インドの電気自動車(EV)メーカーが先週、生産を間もなく停止すると警告したのに続き、ドイツの自動車メーカーも中国の輸出制限が生産停止につながり、地元経済に影響を及ぼす可能性があると警告したとし、ドイツ自動車業界のロビー団体の会長、ヒルデガルド・ミュラー氏が、中国の輸出許可の承認ペースは需要に追いついておらず、状況が早急に改善されなければ、生産の遅延や生産停止も避けられないと警告したことを取り上げた。(翻訳・編集/柳川)

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