シンガポールメディアの聯合早報は19日、米国の半導体輸出規制を巡ってトランプ米大統領の顧問が「中国は規制回避がうまくなっている」と警告したと報じた。

記事によると、暗号通貨と人工知能(AI)担当責任者のデービッド・サックス氏は「中国は米国の半導体輸出規制をよりうまく回避するようになっている。

中国の半導体設計能力は最大でも米国に2年遅れているだけだ」と警告した。

サックス氏は18日にインタビューを受けた際、中国の華為技術(ファーウェイ)が海外の競争相手を急速に追い上げていることに米国は警戒すべきだと発言。また、中国のAIスタートアップ、深度求索(ディープシーク)が年初に発表したモデルについても、「輸出規制に直面する中でも中国が重要技術で進展を遂げられることが示された」と語った。

サックス氏によると、「ディープシークが登場するまで中国のAIモデルは数年遅れていると考えられていたが、今は数カ月の遅れに過ぎないことが分かった」という。

こうしたサックス氏の発言について記事は、「ハイテク分野で引き続き中国に圧力をかけようというトランプ政権の考えを浮き彫りにしている」と報じられたことを伝えた。(翻訳・編集/野谷)

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