中国国家市場監督管理総局は25日、江西省林業科学院が設立した国家計量データ応用センターを拠点に、初めて雷竹(竹の一種)の染色体レベルの高品質なゲノムの解読に成功したと明らかにしました。この成果は標準参照データとして、雷竹のゲノム研究の空白を埋めるものであり、今後の雷竹の機能ゲノム学研究と分子育種に明るい展望を開くものだということです。
標準参照データは国家の重要な戦略資源です。竹類の遺伝子データは生物計量における標準の参照データとして、竹類植物の遺伝と改良、生態強化に重要な役割を果たしています。
竹は世界的にも成長の早い植物資源として、3~5年で竹林にまで成長し、材料として使用することができ、生態系における炭素固定、土壌や水資源の保全およびグリーン産業の発展に重要な役割を果たします。それと同時に、竹を加工してできた材料は高い強度、高い靭性および加工しやすさを兼ね備え、かつ天然素材として生分解性があり、プラスチックの代わりに竹を使う取り組みにとって理想的な代替材料です。
国家市場監督管理総局は今後、竹類に関する計量データの整備と活用を強化し、竹類の種質資源のデジタル化を推進し、生竹の検査指標データベース、マダケ属の竹種のDNAフィンガープリントデータベースおよび竹類の全ゲノム標準参照データベースを構築し、デジタル化によって中国の竹類資源の優位性を強化し、中国の竹産業の質の高い発展を推進していきます。(提供/CRI)