中国の6月の米国へのレアアース(希土類)磁石の輸出量は前月と比べて6倍以上に急増しました。これは米中間の枠組み合意後に輸出が急速に回復したことを示しています。
中国税関総署が20日に発表したデータによると、中国の6月の対米レアアース磁石輸出量は353トンに達し、5月の輸出量から660%も増加しました。
全体としては、中国は6月に世界にレアアース磁石3188トンを輸出しており、5月の1238トンと比べて157.5%増加しました。しかし、6月の輸出量は前年同月比38.1%減で、今年上半期の累計でも前年同期比で18.9%減少しています。
それでも、アナリストらは、6月に多くの輸出業者が許可を得たことから、7月のレアアース磁石の出荷量はさらに回復する可能性があると予測しています。
中国は世界最大のレアアース磁石の生産国で、世界供給の90%以上を占めています。中国政府は4月初めに米国の関税措置への対抗として、いくつかのレアアース製品を輸出制限リストに追加しました。
輸出許可を取得するのに時間がかかることから、中国のレアアース磁石の出荷量は4月と5月に大幅に減少しました。供給網への影響により、中国国外の一部の自動車メーカーは生産ラインを一部停止しました。その後、米中両国は6月にレアアース輸出規制を解消する枠組みなどで合意しました。(提供/CRI)