中国国家移民管理局がこのほど発表したデータによると、今年上半期、中国が外国人観光客の訪中を促進するため採用した各種措置の強化が功を奏し、ビザ免除による外国人入国者数は前年同期比で50%を超える増加を記録しました。
国家移民管理局の呂寧報道官は、「ビザの利便性を高める政策により、多くの外国人が観光やビジネスで中国を訪れ、インバウンド消費の持続的な増加を後押ししている」と述べました。
中国は2023年末から外国人観光客の誘致を目的としたビザ免除政策を拡大し、観光業の回復や国内経済の活性化、民間交流の促進を図っています。その後、乗り継ぎ時のビザ免除措置もさらに多くの国・地域に拡大され、旅行範囲も全国へと広がりました。
中国政府は2024年12月、ビザなしでの出入国が可能な空港や港湾を21カ所増やし、外国人の滞在可能時間を従来の72時間または144時間から、一律240時間(10日間)に延長しました。この制度は目下、全国24の省・自治区・直轄市で適用されています。
今年6月にはインドネシアも新たにビザ免除対象国に加わり、中国の「240時間トランジットビザ免除政策」は現時点で55カ国を対象としており、欧州諸国のほとんどや米国、カナダ、オーストラリアなどが含まれています。
さらに、現時点で欧州、米国、アジア、南米などの47カ国が中国の「単独ビザ免除政策」の恩恵を受けており、これらの国の有効なパスポートを持つ人々は、ビジネス、旅行、観光活動などの目的で最長30日間、中国にビザなしで滞在することが可能です。(提供/CRI)