2025年7月28日、韓国・ソウル新聞は「19年に東京五輪の暑さ対策として東京都が公開した『かぶる傘』が日本で再び注目されている」と伝えた。

東京都の小池百合子知事が「日傘を差すのは恥ずかしいという男性は思い切ってこれを使ってはどうか」と勧めた頭に装着するタイプの日傘は、99.99%UVカット、遮熱機能がある素材を使用。五輪ボランティア用に製作されたものだが、当時は「ダサい」と酷評された。記事は毎日新聞の報道を引用し、SNSユーザーの投稿がきっかけで、かぶる傘が再評価されていると詳しく紹介した。

契機となったのは、小学生の息子が笠をかぶって登校する姿を撮った写真をネットユーザーがSNSに投稿したこと。これがバズると、アウトドアブランド「モンベル」が販売している笠のような形の帽子も話題になった。一部のモデルは日本では品切れになったという。こうした流れから、当初は不評だった東京都の「かぶる笠」が再評価され、「この日傘がバカにできない時代になった」「実はすごく有能な物なのでは」といった声がSNSに広がったという。専門家もかぶる傘の熱中症予防効果を評価している。

韓国のネットユーザーからは、かぶる日傘には「日傘を差すより、これをかぶる方が恥ずかしいよ」など否定的な声が上がっているが、日傘男子には「最近は街で日傘を差してる男性をたまに見かけるが、何とも思わない。暑くて死にそうだっていうのに、他人の日傘のことまで気にしていられない」「男の日傘、何もおかしいと思わないよ」「日傘が恥ずかしいというのは偏見。雨の日に傘を差すのと同じじゃないか」など好意的なコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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