大連中遠海運重工は8月18日、2万4000TEUを積載できる世界最大級のコンテナ船であるロッテルダムの高難度の補修作業を完了したと発表しました。作業が行われたのは中国北部の遼寧省の大連港の浮きドックで、この規模の船舶の補修としては、中国北部地域で初めての事例でした。

ロッテルダムは全長399.9メートル、全幅62メートル、喫水13メートルの世界最大級のコンテナ船です。大連中遠海運重工はこの「海上の巨人」の複雑な補修に対して、業界初の技術を多数導入し、通常の工期を大幅に短縮してわずか18日間で作業を終えました。

大連中遠海運重工修船工程部の金富日部長によると、ロッテルダムは代表的な超大型コンテナ船であり、補修作業には船体構造の点検と補修、主要機器のメンテナンスなど多くの複雑な工程が含まれていました。船体全体に対してはさび取り、ブラスト処理、高水準の塗装作業などを実施したとのことです。

船倉蓋の補修では独自開発の技術を採用し、91枚の巨大な船倉蓋と船倉蓋周囲を安定して支えることを実現しました。海水フィルターなどの重要システムに対しては、先進的な新型防さび技術を初めて応用し、ドック内での防さび作業の期間を大幅に短縮しました。また、耐腐食性能にすぐれた316ステンレス鋼を用いて尾軸カバーを製作し、船舶の「心臓部」の健全性を確保しました。(提供/CRI)

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