水と土の維持は河川の保護と整備の根本とされます。中国水利部の発表によると、「第14次5カ年計画(2021~2025年)」期間中、中国で新たに土壌流出への対策を実施した土地の面積は28万1700平方キロに達したとのことです。

水利部水土保持司の莫沫司長は、「第十四次5カ年計画の開始以来、土砂の保持活動は顕著な効果を上げている。人為的に生じた新たな土壌の浸食は有効に抑えられ、重点区域管理の推進も加速し、管理の能力と水準を向上させ続けた。2024年末までに、土壌保全率を72.83%に引き上げた」と説明しました。

中でも黄河流域の土壌流失対策で、水利部は国家発展改革委員会と連携して、砂防ダムの建設や傾斜耕地に対する整備を進め、さらに財政部と共同で小規模流域総合対策や危険な砂防ダムの補強、老朽した砂防ダムの改造を実施しました。その結果、2020年には23万4200平方キロだった黄土高原の土壌流失面積は2024年には21万8800平方キロにまで減少しました。2024年末現在、三北(西北、華北、東北)地域での土壌流失対策を施した面積は3万900平方キロで、新たに建設した砂防ダムが黄土をせき止める能力は6億8700万トンに達したとのことです。

水利部はまた、東北地方の黒土地域で、浸食溝対策での新たな耕地指標取引の展開を模索しています。2024年末までに、東北地方の黒土地域の浸食溝3万3000本を整備し、エコでクリーンな小規模流域を2119カ所建設しました。さらに、水土保持の生態製品の転換取引の推進を加速させており、地方では小流域の生態製品の転化取引が60余件行われ、取引金額は30億元(約620億円)近くに達したとのことです。(提供/CRI)

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