中国科学院空天信息創新研究院傘下のセンサーテクノロジー全国重点実験室とハルビン医科大学付属第一医院神経外科はこのほど共同で、「埋め込み式微小電極アレイに基づく脳深部腫瘍の境界精密位置特定」の臨床試験に成功しました。これは中国国内初となるブレイン・マシン・インターフェースが脳深部腫瘍の術中境界精密位置特定に応用された臨床試験です。
今回の臨床試験では、中国科学院空天信息創新研究院が独自開発した臨床用ブレイン・マシン・インターフェース微小電極(NeuroDepth)および多層制御・高スループット神経信号同時検出器(AIRCAS-128)が採用されました。うちNeuroDepth臨床用微小電極は、主に微細電気機械システム(MEMS)プロセスとナノ機能材料技術に基づいており、空間解像度は15マイクロメートルに達し、脳内の任意の位置で単一細胞レベルの電気活動をその場で動態微損傷検出することが可能です。またリアルタイムの信号検出と特徴識別を通じて、腫瘍境界を高精度で識別します。
今回の臨床試験は、神経膠腫(グリオーマ)患者1人を対象として実施されました。この患者は手術前、脳腫瘍の圧迫により言語混乱の症状が頻発していました。臨床試験では、医療従事者が画像データと組み合わせ、NeuroDepth臨床用微電極がリアルタイムでフィードバックする単一細胞レベルの神経信号を通じて、腫瘍境界の精密な識別に成功しました。最終的に機能領域を最大限保護しながら、腫瘍の完全切除を実現しました。術後、患者の言語表現は明瞭かつ流暢になり、生活の質が向上しました。同時に、手術は新たな神経機能障害を回避したことから、今後のリハビリテーションとフォローアップ治療のために堅固な基礎を築きました。(提供/CRI)