中国南東部、浙江省杭州市のバス会社はこのほど、オンデマンド型「夜間帰宅支援バス」の運行を開始しました。「需要に応じた運行、動的な路線調整」という柔軟なサービスで、夜間に帰宅する市民の「ラストワンマイル」をサポートします。
杭州市普徳エリアには9つの住宅団地があり、約8700世帯が暮らしています。この地域の住民が公共交通機関を利用する場合、最寄りの地下鉄駅まで1.3キロ移動する必要があります。日中は通常のバス路線が頻繁に運行されており、通勤や買い物など日常的な需要を満たすには十分です。しかし夜間になり通常のバス運行が終了すると、地下鉄駅から自宅までの距離は、徒歩では少し遠く、タクシーは割高に感じられるという問題がありました。この問題を解決するため、杭州バスグループは、地下鉄駅周辺に住む夜間の利用者向けに、専用の「夜間帰宅支援バス」を特別に企画しました。
「夜間帰宅支援バス」は毎日午後9時から同11時30分まで運行され、固定路線や停留所を設けず、需要に応じて走行します。乗客はウィーチャットのミニプログラムで予約すると、プログラムが予約時間と乗車地点に基づいて自動的に最適なルートを計画し、最短で乗客を自宅まで送り届けます。
運行開始から約9日間のデータによると、「夜間帰宅支援バス」は延べ370人に利用されました。従来の固定路線バスと比較して、利用客数は30%以上増加したとのことです。(提供/CRI)