中国航空発動機集団は9月8日、中国で最大出力の国産大型ガスタービン「太行110」の初号機が中国航発燃気輪機(ガスタービン)有限公司の製造試験基地で完成し、間もなく引き渡されることを明らかにしました。このことは中国で独自に開発された110メガワット級大型ガスタービンの商用利用が始まることを意味します。

「太行110」は設計出力が110メガワットで、迅速な起動、高い総合熱効率、保守の簡便さなどの長所があり、燃料油、天然ガス、中低発熱量のガスなどさまざまな燃料を使用して発電することが可能です。そして熱電供給、天然ガスによるピーク調整発電所、コンバインドサイクル発電など多くの分野で利用することができるほか、風力発電、太陽光発電、水力発電などの多種のエネルギーと連携しての電力供給に対応できます。

110メガワット級の大型ガスタービンは同じ出力の火力発電ユニットと比べて年間100万トン以上の二酸化炭素排出を削減でき、(排熱による追加発電を含めた)コンバインドサイクルでの1時間当たりの発電量は15万キロワット時を超え、1万5000世帯の1日の電力需要を満たすことが可能とのことです。

紹介によると、大型ガスタービンはエネルギーの高効率転換、クリーン利用、多分野応用の中核的装置であり、工業強国の重要な象徴の一つです。自主開発能力を備えている国は世界でもごくわずかです。(提供/CRI)

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