中国初のC909医療機が9月9日、中国中部の河南省鄭州市で中国飛龍通用航空(中国飛龍通航)に引き渡されました。この機体は緊急救援、遠隔医療、重症患者搬送などに投入されます。

C909医療機の最大設計商用積載量は10トン、標準航続距離は3700キロメートルで、高高度空港での離着陸能力も備えています。機内のレイアウトは、様々な救援ニーズに応じて柔軟に改装可能で、医療救援チームの派遣、辺境地での医療援助、負傷者や患者の搬送など、多様な場面での運用に対応できます。

中国飛龍通航はC909医療機の最初のユーザーであり、豊富な緊急救援の経験と運航体系を基盤に、中国全国を網羅する航空医療救援ネットワークの構築を目指しています。さらに、「一帯一路」沿線地域への航空医療サービス拡大も計画しています。

航空医療サービスは航空機を用いた医療救援と搬送のサービスで、対応速度の速さ、救援範囲の広さ、効率の高さといった特徴があります。C909医療機の納入は、中国国内の航空医療保障システムの充実や緊急対応能力の向上に新たな選択肢を提供することになります。

C909シリーズでは現時点までに、貨物機、緊急救援指揮機、公務機(コーポレート・エアクラフト)、医療機などの派生型が展開されており、シリーズ化による多様な機種展開で市場ニーズに最大限に対応しています。(提供/CRI)

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