中国国家市場監督管理総局が9月9日に明らかにしたところによると、現在、中国では人工知能(AI)に関して、既に公布された国家標準が30件、策定中のものが84件となっています。これらの標準は基礎ソフトウェア・ハードウェア、主要技術、産業応用、セキュリティーガバナンスをほぼ網羅しているということです。

今年に入り、国家標準化管理委員会は、マルチモーダル大規模言語モデル、知的エージェント、エンボディドAIなどの先端分野および鉄鋼、電力などの既存業界への応用に関して新たに10件の国家標準を公布し、技術文書の作成プロジェクト48件を立案して、イノベーションの成果の現場への定着を加速させています。「AIサーバー性能試験方法」「異種アクセラレータ統一インターフェース」などの標準は、演算能力の評価とソフト・ハードウェアのインターフェースを統一し、国産AIエコシステムの基盤を強化しています。また、中国が作成プロセスを主導している国際標準「生成AIリスク処理ガイドライン」は、「中国の解決案」を「世界の共通言語」に変えることで、世界のAIガバナンスに中国の知恵で貢献することを目指しています。

一方、2021年に全国ロボット標準化技術委員会が発足して以来、既に126件の国家標準が公布され、現在、さらに41件が策定中です。これらの標準は産業、サービス、人型ロボット、教育など多様な分野をカバーし、「基礎汎用、部品、完成機、システム統合、産業応用」という五つの構成要素からなる標準体系を構築し、産業全体の規範的な発展を力強く支えています。

国家標準化管理委員会は現在、人型ロボットに関する15件の国家標準策定に全力で取り組んでおり、今後は人型ロボットの安全性、駆動技術、データ利用などの標準の作成に重点的に取り組んでいくということです。(提供/CRI)

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