中国メディアのIT之家は10日、「ボルボCEOが大胆予測、中国のEV攻勢で一部西側メーカーが淘汰」と題する記事を配信した。

記事は米ブルームバーグの9日の報道として、「電動化の波が加速し、中国自動車メーカーが世界市場で急速に台頭する中、ボルボ・カーのホーカン・サミュエルソン最高経営責任者(CEO)は一部の西側自動車メーカーが淘汰(とうた)されると予測している」と伝えた。

記事によると、今年4月にボルボCEOに復帰したサミュエルソン氏は、「自動車業界の電動化は後戻りできない流れであり、将来的には新たな主導勢力が誕生する」との見方を示した。一部地域は電動化により長い時間を要するものの方向性は明確で、約10年後には全面的に電動化され、コストも下がるとみられるという。

同氏は「新たな構図の中で非常に実力のある中国ブランドが2、3社現れる」と補足し、それにより従来の自動車メーカーの空間が圧縮されて再編の波が起きるとした上で「適応して生き残る企業もあれば、淘汰される企業もある」と語った。

記事によると、ボルボはこうした転換に対応するため、バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)への投資に力を入れて世界の異なる市場ニーズを満たそうとしている。

記事はまた、「ボルボは欧州の自動車メーカーの中で特殊な強みを持っている」と記し、「親会社の中国・吉利はロータス・カーズ、極氪(Zeekr)、ポールスター、領克(Lynk&Co)などのブランドを抱え、電動化革命の最前線に立っているところだ」と伝えた。(翻訳・編集/野谷)

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