上海先物取引所で9月10日午前、オフセット印刷用紙の先物の取引が始まりました。この取引開始は中国証券監督管理委員会の同意を得たものです。

同日午後、オフセット印刷用紙のオプション取引も始まりました。文化関連用紙の正式な上場先物取引が行われるのは、世界で初めてです。

オフセット印刷用紙は主に漂白木材パルプを原料としてオフセット印刷に使用される紙であり、教育、文化、商業などの様々な用途に広く利用されています。図書、定期刊行物、雑誌などの出版物にオフセット印刷用紙が欠かせず、教育補助資料にも多くが使われます。

市販のオフセット印刷用紙のほとんどは両面印刷用です。中国は世界最大のオフセット印刷用紙の生産国かつ消費国であり、生産量と消費量はいずれも全世界の20%以上を占めています。2024年の中国のオフセット印刷用紙の推定消費量は約900万トンでした。

上海先物取引所の楊柯副総経理によると、業界はこれまで、コストヘッジの手段としてパルプ先物しか利用できなかったが、パルプの価格変動では、完成紙の市場需給の変化を完全には反映できませんでした。オフセット印刷用紙の先物およびオプションの導入により、業界の実際の市場の推移をより正確に反映し、産業チェーン全体のリスク対応能力を高めることが可能になるとのことです。(提供/CRI)

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