中国の仏教塑像芸術をテーマとした「東方の微笑み 千年をまたご超える--仏教塑像芸術展」が9月10日、中国北西部の甘粛省蘭州市で開幕しました。同展は中国四大石窟の雲岡石窟、龍門石窟、莫高窟、麦積山石窟の塑像芸術を初めて集中的に展示するものです。
同展は中国社会科学院考古研究所と甘粛省、河南省、山西省など8省の23の文化機関と博物館の貴重な文化財127点(セット)、模写品3点を精選し、仏教塑像芸術を全面的に展示して仏教塑像芸術が中華の文脈に溶け込む進化の軌跡を明示するものです。
同展は主に歴代の金銅仏教塑像など重要な収蔵品と遺跡から出土した仏教塑像、および四大石窟の塑像の3種を展示し、中国仏教が外来文化を吸収し、転化創造した歴史的過程を再現しています。
麦積山石窟芸術研究所考古研究室の馮学斌副主任は、「展示中の仏教芸術塑像は、後漢(25-220年)から清代(1644-1911年)までの期間に及び、時代の序列は極めて完全で、各時代の代表的な作品がある」と説明しました。
麦積山石窟は十六国(304-439年)の後秦時代(384-417年)に造営され、1600年余りの歳月と風雨を経て、現在も洞窟221カ所、塑像3938点、壁画1000平方メートル余りが残っています。数多くのいきいきとして穏やかな仏像の微笑みで知られており、この象徴的な特徴は「東方の微笑み」と呼ばれています。(提供/CRI)