中国北部の山西省太原市で9月8日夜、雷雨が発生したところ、多くの市民が激しいせきや呼吸困難を訴え、病院に治療を求めました。現地の大規模病院の山西白求恩病院の救急外来は、わずか数時間で400人余りの患者を受け入れました。

患者の多くは児童や妊婦、中壮年でした。

病院の専門医によれば、受診者の大部分が雷雨ぜんそくの症状を示したとのことです。雷暴ぜんそくは雷雨やその直後に発症する気管支ぜんそくの急性発作で、雷と花粉が組み合わさったことで発生します。雷雨の直前に地表の花粉やかびの胞子が上空に巻き上げられて、雲の中で湿気や電荷によって細かく砕かれます。その直径はおよそ2-3マイクロメートルで、呼吸器の奥深くに入り込みやすく、ぜんそく発作を誘発するとのことです。

また、発症者の6割以上はアレルギー性鼻炎の持病があり、雷雨によって空気中の花粉濃度が急激に高濃度のアレルギー原因物質にさらされたことで、初めてぜんそく発作を起こすとのことです。

医師は、アレルギーのある人は気象局が発表する花粉アレルギー指数などに注意し、雷雨の前後には屋外での活動を控えて窓や扉を閉めて過ごすよう注意喚起しています。(提供/CRI)

編集部おすすめ