中国メディアの快科技によると、中国自動車メーカーの奇瑞汽車(チェリー)のロシア子会社はこのほど、チェリーが2027年までにロシア市場からの撤退を計画しているとの報道を否定した。
チェリーをめぐっては、香港証券取引所への株式上場(IPO)に関連し「制裁と輸出規制の順守を確実にするため」27年までにロシア市場から撤退する計画だと報じられた。
この報道について、チェリーのロシア子会社は、同国メディアに対し、「チェリーブランドがロシア市場を離れることはない」とコメントした。
香港IPOの目論見書では、チェリーが今年、ロシア事業の縮小を開始し、4月にはロシアにおける一部の資産と販売チャネルを手放したことに言及しているが、事業縮小は市場からの撤退を意味するものではない。チェリーは現在、ロシアの自動車市場で最も人気のある中国ブランドで、同国で登録されている中国車全体の22%を占める。記事は「客観的に見ても、チェリーはロシアで最も人気のある中国車ブランドであり、ロシアはチェリーにとって主要な輸出市場であるのだから、撤退する理由は見当たらない」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)