2025年9月28日、中国メディアの大風新聞は、四川省の観光地で4億円を超える駐車料金を請求されたと訴える動画が拡散したと報じた。

記事によると、ある市民が28日、ネット上に「眉山市洪雅県の瓦屋山景区で、2147万4836.47元(約4億3000万円)という天文学的な駐車料金を請求された」という動画を投稿した。

動画にはアプリの決済画面に「金額が大きすぎます。支払いの前に確認してください」というエラーメッセージが表示される様子が映っており、この市民が「たった5時間弱駐車しただけなのにこの金額。衝撃的すぎて車が出せない」とコメントした。

現地を訪れたことのあるネットユーザーからは、通常12時間の駐車で20元(約400円)であり、料金システムに異常があった可能性があるので、駐車場の経営者に直接問い合わせるべきだとの声が寄せられた。

観光地に車を止めたら4億円超の駐車料金請求―中国

この件について景区の職員は「動画を見たが、問題の駐車場は景区の管轄外にある駐車場。われわれには管轄権がなく、干渉できない」と述べて関与を否定するとともに、正規の駐車場ではネットユーザーの情報通り、午前7時から午後7時までの駐車料金が20元であることなどを説明した。

さらに、この職員はシステムエラーの可能性を指摘した上で「2000万元以上もの駐車料金などありえない。払うつもりもないのにアプリを開いて画面を撮影し、動画を投稿したのは注目を集めるためのアクセス稼ぎだったのではないか」と市民の行動に対して懐疑的な見方を示すとともに、「われわれとしてはデマの拡散を防ぐ必要がある」と述べた。

観光地に車を止めたら4億円超の駐車料金請求―中国

この件について、中国のネットユーザーは「単なるシステムエラーだろう」「コンピュータの32ビット整数で表現できる最大値(2147483647)じゃないか」「私も高速を降りる時、ETCの残高が1000万元(約2億円)以上って表示されたことがあるよ」などシステムの不具合に対する冷静な指摘、「システムエラーだと分かっているのにわざわざ動画にするのはアクセス稼ぎが目的」「観光地をおとしめて注目されたいだけ」という動画投稿主に対する批判、「システムエラーっていつも多額請求になるよな。無料になるエラーはないのか」「人間がコントロールして運用しているのだから、システムエラーで片付けるのは責任逃れ」「そもそも観光地の駐車場は高すぎる」などシステムの運用者や観光地の料金に対する不満などが寄せられた。

このほか、「この駐車料金で観光地全体が買えるな」「空母を停めたってこんなにかからないだろ」「2147万元なんて請求されても、逆に笑ってしまうよ。214元だったら本気でビビるけど」などユーモア混じりの感想を残す人も多く見られた。

(編集・翻訳/川尻)

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