ザポリージャ原子力発電所はSNSで9月27日、9月23日から数日間連続して予備のディーゼル発電機を利用し、運転を維持していると発表しました。同発電所は現在、ディーゼル燃料の備蓄が十分で、予備の発電機の自主運転を確保できているとのことです。
同発電所は目下制御可能な状態にあり、内部の各システムや使用済み燃料プール、原子炉の核燃料冷却装置は正常に稼働されています。発電所内や周辺地域の放射線レベルに異常は見られず、発電所の作業員は設備の運転を監視しています。
ロシア国営メディアRT(旧称ロシア・トゥデー)の報道によると、今月23日に行われたウクライナ軍の攻撃により、ザポリージャ原発に電力を供給する高圧送電線が損傷して電力が停止し、原発は予備のディーゼル発電機を稼働させました。ウクライナ軍の砲撃が続いているため、損傷した送電線の修復ができない状態にあります。これを受け、国際原子力機関(IAEA)は、同発電所の外部からの電力供給施設の稼働をいち早く再開できるよう、ロシアとウクライナの双方と連絡を取っていることをSNSで明らかにしています。
ザポリージャ原発は欧州最大級の原発の一つです。2022年2月にウクライナ危機が全面的にエスカレートして以来、ロシアが発電所を管理しています。(提供/CRI)