仏RFIの中国語版サイトは29日、中国の商業不動産開発大手、万達集団(ワンダ・グループ)の創業者で元トップ富豪の王健林(ワン・ジエンリン)氏が高額消費を制限されたと伝えた。
記事によると、甘粛省蘭州市の中級法院(裁判所)は26日、同集団および法定代表人の王氏に消費制限令を発した。
記事は「同集団とその子会社はこの2年、巨額の債務圧力に直面してきた」とし、「中国メディアによると、王氏は2023年以降、資金逼迫の緩和を目指して商業施設の万達広場78軒を売却した。またホテルなどの資産も売却し、戻った資金は1500億元(約3兆1500億円)を超えたが、それでも新たな債務の利息をまかなうのは難しい」と伝えた。
記事によると、王氏は中国の民間シンクタンクの胡潤研究院がまとめた2015年の世界華人富豪ランキングで資産額2600億元(当時のレートで約5兆円)でトップに輝いた。しかし資産額は翌年から減り続け、24年には10年前と比べて80%減少した。(翻訳・編集/柳川)