中国南西部のチベット自治区山南市瓊結(チョンギェー)県にある風力発電所が11月17日、正式に送電を開始しました。同プロジェクトは風力発電機が設置された場所の最高標高が5370メートルとなり、稼働後、中国で運転中の最高標高の風力発電所となっています。

チョンギェー風力発電所は総発電容量が60メガワットで、12基の風力発電機が設置されており、1台の発電容量はチベットでは最大となっています。風力発電所はチベット南部ヒマラヤ山脈地域の優れた風力資源地帯に位置し、年平均風速が8.0メートル/秒を超えます。また、冬季に強い風が吹き、夜間に発電量が多いという特徴があり、これは電力需要の負荷と天然の補完関係を形成しています。

風力発電プロジェクト責任者の王世奎氏は、「稼働後、年間発電量は約12万世帯の電力需要を満たす見込みであり、同時に12メガワット/48メガワット時の蓄電システムも整備されており、今年の冬から来年の春にかけて、チベット自治区の電力供給にクリーンエネルギーを提供する」と述べました。

極端な自然条件下での施工を円滑に進めるため、技術者は最新の工法を採用し、標高の高い地域で大量コンクリート一括連続打設を実現しました。同時に、芝生温室栽培などの草原保護対策を講じ、累計36万平方メートルに達する植生を修復し、世界の超高標高地域の風力発電所設置と生態保護のために再現可能な技術経験を提供しました。(提供/CRI)

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