2026年8月27日、中国メディア・騰訊新聞は、中国の産地で発覚した「ホルムアルデヒド白菜」問題を受けて家庭での野菜洗浄法に関心が高まる中、専門家が流水洗浄と加熱調理の重要性を解説した記事を掲載した。

記事は、河北省の産地で白菜の鮮度保持のために発がん性物質であるホルムアルデヒド溶液が不正使用されていた問題を受け、消費者の間で食の安全への不安が急拡大していると紹介。

SNS上では「塩水や重曹水、米のとぎ汁に長時間浸して毒素を抜く」といった「民間療法」が急速に拡散していると伝えた。

これに対し、中華予防医学会健康伝播分科会委員を務める栄養専門家の阮光鋒(ルアン・グアンフォン)氏の見解として、ホルムアルデヒドは水に溶けやすく揮発性が極めて高い物質で、人体内での代謝副産物やリンゴ、トマトなどの天然果実にも微量存在すると解説した。

記事によると阮氏は、業者が工業用溶液を散布する不正行為は厳しく取り締まられるべき違法行為だとしつつ、ホルムアルデヒドの発がん性リスクは主に気道からの吸入暴露によるものであり、経口摂取された場合は消化器官で速やかに代謝されるため、過度な恐慌に陥る必要はないと指摘。家庭では薬剤が残留しやすい外側の葉を剥がして根元を深めに切り落とし、水に数分浸した後に流水で丁寧に洗い流してしっかり加熱調理すれば、残留リスクは十分に抑制できると解説した。

一方で、ネット上で推奨される方法については、濃度1~3%程度の家庭用塩水ではかえって浸透圧によりビタミンCなどの水溶性栄養素が流出するとしたほか、重曹水も組織内部に浸透した農薬には無効であり、米のとぎ汁はデンプンやタンパク質が含まれるため長時間の浸け置きで細菌の温床になりかねないと注意を呼びかけた。

記事は、国家市場監督管理総局など複数の国家当局が産地への立ち入り調査を進めているほか、上海市や江蘇省、安徽省などの卸売市場で実施された緊急抜き取り検査では白菜サンプルからホルムアルデヒドは検出されず、全体として異常は見られなかったと伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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