景勝地として有名な中国の浙江省杭州市の西湖では、1日になって7日間の国慶節連休が始まると、多くの観光客から「体長1.4メートルの怪魚の目撃証言」が寄せられるようになった。中国メディアの快科技が伝えた。
とは言っても、「本物の怪魚」ではない。西湖風景区公安と中科院自動化研究所が共同開発した新世代の警察用生体模倣ロボット魚だ。正確な体長は1.44メートルで、濃い青色に塗装されている。現地では「まるで巨大青魚だ」とも言われている。青魚(チンユー、和名はアオウオ)はコイ科の淡水魚で、体長2メートル程度にも成長することがある。
重さは約40キログラムで、外殻は3Dプリントを用いて製作された。機材としては高解像度カメラ、赤外線熱画像装置、水質センサー、および北斗測位モジュールを搭載している。自律運航が可能で、最大潜航深度は10メートル。1回の航続時間は5-6時間で、前方視界、下方視界、赤外線の3系統の水中画面をリアルタイムで伝送できる。水中での測位精度も比較的高い。泳ぐ際の騒音が非常に小さいために、このロボット魚が周囲の水生生物を驚かせることはない。
観光客が誤って携帯電話を西湖に落としてしまい、岸からの引き上げ用の竿が届きにくい場合には、このロボット魚を出動させて水中に潜って捜索させることができる。
このロボット魚はそれ以外でも、西湖で禁止されている水泳や違法な釣りといった行為を巡航時に識別し、警察の管理システムに警告を発する。さらに、水質データの収集も行う。
西湖にはすでに小型の生体模倣ロボット魚が投入されたが、体長はわずか60-70センチメートルだった。新世代のロボット魚はより大型で、航続能力と感知能力が全面的に向上した。(翻訳・編集/如月隼人)











