中国メディアの第一財経は25日、中国で老年扶養比が初めて年少扶養比を上回ったとする記事を配信した。
記事によると、2025年の全国における0~14歳人口は2億1276万人で総人口に占める割合は15.1%、65歳以上人口は2億2365万人で総人口に占める割合は15.9%だった。
総扶養比とは生産年齢人口(15~64歳)に対する年少人口(14歳以下)と老年人口(65歳以上)の合計の割合を示す指標。
中国では近年、人口の高齢化が一段と進む中で老年扶養比が上昇を続けた。2016年に15%だった老年扶養比は、2021年に初めて20%を超えて20.8%となり、2024年には22.8%まで上昇して年少扶養比の23%に極めて近い水準となった。
近年の人口構造の変化は教育分野に比較的大きな変化を及ぼしている。一部の幼稚園では、園児募集が困難になる中、高齢者と幼児を共にケアする新たなモデルの模索が進み、各地で幼稚園を老人ホームへと転用する動きが見られる。
一部の幼稚園教諭養成機関でも転換・調整の動きが加速している。多くの機関が介護・高齢者福祉分野に注力し始めており、同分野で活躍する人材の育成を進めている。
また、新型都市化の加速に伴い、農村部から都市部への人口流入・集積の進展に人口構造の変化が重なり、農村部では小中学校の校舎が遊休化するケースが広く見られるようになっている。こうした状況を受け、各地では遊休化した校舎の有効活用に向けた取り組みが加速している。中でも、使われなくなった小学校の相当数が老人ホームや高齢者食堂などに転用されている。
高齢者人口の増加に伴い、「シルバー経済」分野がさらに活気づいている。高齢者層の間で精神的・文化的な活動や生涯学習に対する需要が高まっていることを受け、各地の高齢者大学や開放大学、老人ホームなどで、声楽、書道、ダンス、健康法といった伝統的なものから人工知能(AI)の活用、動画制作、ドローン操作といった現代的なスキルまで多岐にわたる分野の講師募集が増えている。
高齢者層の趣味と学習に関する心理洞察リポートによると、趣味関連の消費が高齢者層における主要な消費カテゴリーの一つとなっている。高齢者層は趣味や楽しみ、人とのつながりのためにお金を使うことを好み、「より良く、面白く生きたい」と願っている。高齢者層による趣味や学習への取り組みは「帰属感経済」という全く新しい経済形態を生んでいる。高齢者層は「自分が必要とされている」「自分を待っている人がいる」という帰属感のためにお金を使うことを好んでいる。(翻訳・編集/柳川)











