2026年10月26日、著名な日中友好人士、小島康誉氏が主編を務めた新疆の歴史・文化に関する書籍2冊の出版発表会が、東京中国文化センターで開催された。発表会には、日中両国の主要メディア約20社の記者をはじめ、関係機関・団体の代表者や留学生ら、各界から多くの人々が出席した。

発表されたのは、「1955—2025 新疆ウイグル自治区 栄光の70年」と「中国の国宝中の国宝 五星出東方利中国」の2冊。小島氏が長年にわたり新疆で取り組んできた歴史・文化研究や文化遺産の保護活動を紹介するとともに、新疆の発展の歩みと豊かな歴史文化を伝える内容となっている。

「1955—2025 新疆ウイグル自治区 栄光の70年」は、小島氏が新疆で収集してきた歴史資料や写真などをもとに、1955年から2025年までの70年間における同自治区の変遷と発展をまとめたもの。豊富な資料を通じて、地域の歴史や社会の変化を紹介している。

一方、「中国の国宝中の国宝 五星出東方利中国」は、小島氏と新疆との長年にわたる関わりを軸に、国宝「五星出東方利中国」の発見に至る経緯や、文化財の保護・研究に携わってきた人々の活動を取り上げている。

小島康誉氏が主編、新疆の歴史と文化を伝える2冊を出版、東京で発表会
出版発表会

小島氏は1942年、名古屋市生まれ。高校卒業後、建材会社などを経て、66年に宝石会社「宝石の鶴亀」を創業し、93年に株式上場を果たした。87年に得度して浄土宗の僧侶となり、96年に社長を退任した。

新疆との関わりは、82年に初めて現地を訪れたことに始まる。それ以来、44年間にわたり150回以上に及ぶ訪問を重ね、キジル千仏洞の修復・保存やニヤ遺跡の日中共同学術調査、新疆大学への奨学金制度の創設など、文化遺産の保護と人材育成に力を注いできた。

東京から約4500キロ離れた新疆に繰り返し足を運び、文化財の保護や歴史研究に取り組む一方、現地の人々との交流も深めてきた小島氏。長年にわたるこうした活動は新疆でも高く評価され、地域の人々から厚い信頼と尊敬を集めている。

発表会では、東京藝術大学に在学する新疆ウイグル自治区出身のカザフ族の留学生が、小島氏に花束を贈呈した。留学生の父親は新疆大学在学中に優秀な成績を収め、小島奨学金を受給したという。今回は父親に代わり、長年にわたる小島氏の支援に感謝の気持ちを伝えた。

小島康誉氏が主編、新疆の歴史と文化を伝える2冊を出版、東京で発表会
東京中国文化センターの蘇涛主任と中国大使館の張沛霖公使参事官が祝賀に訪れた

また、発表会に際しては、中華人民共和国駐日本国特命全権大使の呉江浩(ウー・ジアンハオ)氏から祝辞が寄せられた。(取材/RR)

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