広く知られたオルタナティブ・ロック・バンド、マジー・スターの共同創設者であるデヴィッド・ロバックが月曜日(2月24日:アメリカ現地時間)に亡くなったことが、バンドの代表者によって確認された。死因は明らかにされていない。
ロバックは80年代後半、ホープ・サンドヴァルと共にマジー・スターを結成し、バンドのギタリスト、キーボーディスト、プロデューサーの役割を担った。マジー・スターは1990年~96年にかけて、ドリーム・ポップ、サイケデリア、ブルースやフォークのタッチ、90年代オルタナ・ロックのテクスチャーを織り交ぜながら、『She Hangs Brightly』(1990年)、『So Tonight That I Might See』(1993年)、『Among My Swan』(1996年)と3枚のアルバムを発表。いずれも高く評価された。
その後、マジー・スターは1997年に活動休止するも2011年にニューシングルを携えて帰還。2013年に4作目のアルバム『Seasons of Your Day』を発表した。ローリングストーン誌によるその時期のインタビューで、サンドヴァルとロバックは解散したことは一度もなく、何年にもわたってアルバムのために作曲やレコーディングを行なっており、ただライブ活動やリリースが途絶えていただけだったと語っている。さらにロバックは、それら全てのセッションはただ単純に自分たちの音楽を作るためのものであったと付け加えている。
「ホープと音楽を制作しているとき、僕は誰よりもホープのことを考えているんだ」とポロックは言う。「僕らは自分たちのためだけに音楽作りをすることに、かなり没頭してしまうところがある」
2017年、マジー・スターで長年ドラマーを務めたキース・ミッチェルが亡くなった。その後2018年に、バンドは新しいEP『Still』をリリースしている。
ロバックの音楽キャリアは80年代初頭における南カリフォルニアのサイケ復興シーン、ペイズリー・アンダーグラウンドから始まった。彼はレイン・パレード、レイニー・デイといった複数のバンドに参加してきたが、とりわけドリーム・シンジケートのケンドラ・スミスと結成したオパールでの活動で知られている。ジーザス&メリー・チェインとのツアー中、スミスがオパールを脱退したあと、ロバックはサンドヴァルを代わりに迎え入れ、両者のタッグはやがてマジー・スターへと発展していった。