表現が自分たちの生き方と深く密接していた時代

──十数トンに及ぶ水や無数の鉄パイプを用意したり、舞台を建築する費用はどう工面しているんですか。

桃山:僕が働く建築現場の社長にお願いして安く提供してもらっていますが、なかなかそうもいかないので何百万とかかっています。まぁ1,000万単位ですかね。バカですよ(笑)。でもそのために1年働いて、みんなでお金を貯めているんです。本当は半年働いて、残りの半年は構想と台本に費やしたいんですけどね。

──そうなると、1年に1公演のペースが限界ですか。

桃山:もう1公演、大仕掛けではない芝居を年末年始にやります。山谷や横浜の寿町、釜ヶ崎の路上で芝居をする、さすらい姉妹というユニットです。幕1枚だけの世界ですが、それはそれで面白い。

──山田さんに伺いたいのですが、やはり演劇界でこれほどクレイジーな劇団は他にいませんか。

山田:これほど大量の水を使う劇団は他にいないでしょうね。1週間くらい公演があるとすると、初日にはまず行っちゃいけない劇団と言われています(笑)。

──どういうことですか?

山田:ホン(脚本)がなかなか出来上がらないので(笑)。

桃山:いや、初日は面白いですよ。初日には初日ならではのスリリングな面白さがありますから。

PANTA:俺は客入れする前の、外で見せてくれるプロローグみたいなのが大好きなんだよね。

山田:本編の公演前に表で小芝居をするんですが、それも見所のひとつなんです。