家族を愛し、海を愛し、映画を愛する男、クリス・ヘムズワース。映画『マイティ・ソー』でお馴染みの彼。
●本名:クリストファー・ヘムズワース
●生年月日:1983年8月11日
●出生地:メルボルン
●国籍:オーストラリア
●職業:俳優
あの雷神ソーが荒野を震撼させる暴君に!? 当たり役となったマーベルヒーローの名前を挙げるまでもなく、クリス・ヘムズワースと悪役の組み合わせは珍しい。もうひとつの当たり役、タイラー・レイクもクールな傭兵だし、プライベートではよきパパにしてよき夫。今年1月には一家で日本を訪れ、信州の野沢温泉などで家族サービスに励んでいた。そんな彼が『マッドマックス:フュリオサ』では終末世界を牛耳る厄介な極悪人と化し、主人公の前に立ちはだかっているから面白い。本人も「すごく楽しかったし、新鮮でもあった」と満足そうだ。
「ヒーローという存在には、なにをすべきで、なにをすべきではない、といった期待がかかる。
そして、出演を喜んだのには、もうひとつ理由がある。オーストラリア出身の彼にとって、『マッドマックス』シリーズの生みの親であり、本作も手掛けたジョージ・ミラー監督は同郷のヒーローなのだ。
「幼い頃、(オーストラリア映画の)『クロコダイル・ダンディー』と『マッドマックス』を観て俳優になりたいと思ったんだ。『マッドマックス』を観た後、劇中に出てきたバイクやクルマなど、ジョージが作り出した世界について父と語り合ったりもして。懐かしいな。
ちなみに、’18年にはオーストラリア政府観光局に協力し、『クロコダイル・ダンディー』の続編と称した短編映画(スーパーボウルでCM上映)にも嬉々として出演しているクリス。超悪役になったり、観光PR企画にひと役買ったり。夢の実現にヒネリを効かせるのも、クリス・ヘムズワースらしさなのかもしれない。FASHION
サーファーらしく、気取らず、大人の余裕と色気を醸す!
適度にゆとりを持ったフィッティングと小物使いで、サーファーらしい、リラックスした雰囲気を醸し出しているクリス。若いときとは違い、ジャケットを羽織るシーンも増え、Tシャツにデニム姿でも品のよさが求められる中、いかに“らしさ”を出すか。
常に挑戦を忘れないマーベルヒーロー!
『マイティ・ソー』をはじめとする一連のシリーズでタフで心優しいヒーロー、ソーを演じ、世界的にブレイク。その一方、『スノーホワイト』、『ラッシュ/プライドと友情』、『ゴーストバスターズ』など、多数の話題作に出演してきた。近年は、クリスが極限の試練に挑戦するドキュメンタリー『リミットレス with クリス・ヘムズワース』なども話題に。
『マッドマックス:フュリオサ』
崩壊した世界に君臨しようとする悪党を怪演!
凶悪なディメンタス将軍(ヘムズワース)に、母親を殺された少女フュリオサ。やがて怒れる戦士へと成長したフュリオサは、ディメンタスへの復讐を誓う。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサを主人公にした前日譚。配給:ワーナー・ブラザース映画 ●5月31日(金)より全国公開2023 movie
『タイラー・レイク -命の奪還-2』
アクション映画で超絶バトルを披露!
INFORMATION
雑誌『Safari』7月号 P24~25掲載
クリス・ヘムズワースが表紙を飾る
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文=渡邉ひかる text : Hikaru Watanabe
photo by AFLO