“削ぎ落とすほど、色気は際立つ”哲学を感じる〈H.モーザー〉の最新スケルトン!

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装飾を足すのではなく、引くことで完成するスタイルがある。〈H.モーザー〉にとってミニマリズムは単なるデザインではなく、“哲学”。
余分な要素を削ぎ落とし、機構そのものの美しさを露わにする。その思想を極限まで突き詰めたのが、この『エンデバー・トゥールビヨン スケルトン』だ。

特徴は、フルスケルトン構造でありながら“うるさくない”こと。一般的なスケルトンウォッチが複雑さや装飾を誇示するのに対し、本作はあくまで控えめ。透明性と対称性を軸に設計されたムーブメントは、光を取り込みながら奥行きを生み、静謐で洗練された印象を醸成する。

“削ぎ落とすほど、色気は際立つ”哲学を感じる〈H.モーザー〉の最新スケルトン!


ダイヤル越しに見えるのは、筋目模様のアンスラサイト仕上げが施されたブリッジとメインプレート。彫刻のような立体感を持ちながら、流麗なスタイルを見せている。その中に、5Nレッドゴールドのインデックスと針が温かみを添え、冷たさに傾きがちなスケルトンに絶妙なバランスをもたらしている。

視線を奪うのが、6時位置に配されたミニッツ フライング トゥールビヨンだろう。まるで重力から解放されたかのように軽やかに回転するその姿は、生命の息遣いを感じさせる。内部にはダブルヘアスプリングを備え、重心のズレを補正することで精度と等時性を高めるという、極めて実用的な機構が組み込まれている。

“削ぎ落とすほど、色気は際立つ”哲学を感じる〈H.モーザー〉の最新スケルトン!


搭載されるのは、自社製キャリバーHMC 814。
中抜きされた香箱からはゼンマイの巻き上げ状態を視覚的に確認でき、裏面からはオープンワークのローターが動く様子も楽しめる。単なる“見せる構造”ではなく、審美性と機能性を同時に成立させている点こそ、今作の真骨頂と言える。

ケースは直径40mmの5Nレッドゴールド製。流れるようなケースサイドの造形はエンデバーコレクション特有のもので、複雑機構を収めながらも印象はあくまでエレガント。ダークブラウンのアリゲーターストラップと合わせて、ドレススタイルはもちろん、カジュアルな装いにもすっと馴染むはず。

“削ぎ落とすほど、色気は際立つ”哲学を感じる〈H.モーザー〉の最新スケルトン!

ケース幅40㎜、自動巻き、5Nレッドゴールドケース、アリゲーターストラップ、3気圧防水。1633万5000円(H.モーザー/H.モーザージャパン)

すべてを見せるのに、決して語りすぎない。それが、この時計の色気に違いない。
削ぎ落とした先に残る、本物のスタイル。『エンデバー・トゥールビヨン スケルトン』は、 “本質で魅せる”ことを知る大人の手元にこそ似合う。

INFORMATION

●H.モーザージャパン
TEL:03-6807-5880

文=横山博之 text:Hiroyuki Yokoyama

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