雨の多い日本では「傘」は身近な存在で、年間消費量はおよそ1億3000万本にも達するそうだ。中国メディアの快資訊は25日、「日本の傘文化」を紹介する記事を掲載した。


 記事は日本人にとって「傘はただの雨具ではない」と紹介した。日本にはおしゃれな傘が多く「ファッション」の一部となっている。最近では環境保護の観点からも、少し高級でおしゃれな傘を増やし、使い捨ての習慣から脱却しようという動きがあると伝えた。中国には日本のようなおしゃれな傘は少なく、種類も少なくてどれも似たり寄ったりだ。

 また、日本では昔から傘は「伝統文化の小道具」としても使われてきたと伝えている。和傘は歌舞伎や日本舞踊、茶道などで使われ、今でも日本文化になくてはならない存在となっている。

 傘が身近なだけに、日本では傘に関するマナーも存在する。記事は、日本では濡れた傘を屋内に持ち込むのはマナー違反になっていると紹介している。そのため店の入り口には、傘を入れるビニール袋が用意してあると伝えているが、最近では中国もこの良い習慣を取り入れるようになっている。しかし、日本ではさらに進んで傘カバーを持ち歩いている人が多いのが特徴だ。

 記事では指摘していないが、日本の傘文化のもう1つの特徴は、長傘が多いことだ。中国では傘というと普通、折りたたみ傘のことを指すものだ。
日本に長傘が多いのは、毎朝降水確率をチェックして、雨の降りそうな日には家から傘を持って出かける几帳面さのゆえかもしれない。日本の傘文化は、これからも「ただの雨具」の枠を超え、日本人の生活を明るく豊かにしてくれることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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