日本人は昔から「鉄道路線図」になじみがあり、家に飾って楽しむ人がいるほか、ハンカチや手ぬぐいに印刷したものが市販されているほど、愛好家が多い。中には分かりやすい路線図を自分で作ってしまう人もいるものだ。
中国メディアの観察者網は19日、日本発の「中国鉄道の都市間所要時間マップ」が中国人に大うけしている、と紹介する記事を掲載した。

 この路線図は、中国の主要都市30あまりをピックアップしていて、都市間の移動時間が一目でわかるようになっている。高速鉄道と在来線を色分けしているが、ほとんどの都市が高速鉄道で結ばれていることが分かる。ダイアグラム式の鉄道路線図は中国ではあまり見かけないらしく、珍しがられて中国のネット上であっという間に広まったという。

 記事は、中国では「意外と実用的」、「さすが鉄道文化の豊かなところだ」、「良いものなので保存しておこう」など、非常に好評だと伝えた。中国全土に高速鉄道網が張り巡らされているのが一目で分かるのも、中国人の優越感をくすぐっているようだ。


 また、ほとんどが漢字なのに一部にカタカナが入っているのも、中国人には面白く感じたようだ。記事は、カタカナで書かれた「フフホト」の文字が中国人には「77朴」に見えて、「77朴ってどこだ?」とちょっとした騒ぎになったと伝えている。

 この記事を読んだ読者からは、「日本人には情報を収集する天賦の才がある」と称賛するコメントや、「中国にはこういった距離感を無視した地図はない」と珍しがる人、さらには「中国の広さを、日本の鉄道愛好家は羨ましがっているのではないか」と嬉しそうな人など、様々な反応が寄せられていた。実用的なものを作るのが得意な日本人に感心しつつ、中国人の虚栄心もくすぐったことも、反響を呼んだ理由なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)