コロナ禍は飲食店など様々な業界に大きな影響を与えたが、その反面、人と接触せずに食品を販売する「無人直売所」にも注目が集まっている。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「日本には無人の餃子直売所がある」と紹介する動画を配信した。


 動画が紹介しているのは、無人で24時間、冷凍餃子を販売している餃子専門店だ。小さなコンビニのように明るく清潔な直売所に入ると、なかには冷凍餃子の入った冷凍庫があるほか、セルフでお金を入れる箱があるのが確認できる。冷凍餃子は、客が自分で冷凍庫を開けて取り出す仕組みになっている。金額も、2パックセットで1000円なのでおつりが要らず、無人でも何の問題もない。

 店としては人件費が節約でき、餃子を買うだけなので店内が混むこともなく、安全で便利な仕組みと言えそうだ。配信者は実際に自分で買ってみせて、とても簡単でスムーズな様子を伝えている。


 窃盗が多い中国では無人直売所というシステム自体が成り立たないためか、この動画の反響は大きかった。「中国では経営が難しい商売」との指摘には、中国ではお金だけでなく「冷蔵庫ごと盗まれる」、「オーナーが帰ってきたら、店が空っぽということさえあり得る」など同意する意見が多く寄せられた。また、「日本社会がここまで安全だとは」と感銘を受けている中国人もいた。

 日本ではほかにも、コロナ禍が始まってから、焼き菓子や焼き鳥などいろいろな食品を販売する自動販売機も増えているという。新しい生活様式にどんどん順応し、変化していく日本人のたくましさが表れていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)