オリンピックはその国の発展や科学技術を世界に知らしめる良い機会になる。今回東京オリンピックでも選手村や会場の高度な技術が注目されている。
特に、選手村の室内や施設について、一部海外報道では批判の声が上がっているが、中国メディア36KRが「環境保護を意識した高度な技術」と擁護している。

 例えば、選手村のベッドが、ダンボールで組まれただけのもので、「すぐに壊れてしまうそうだ」と話題になっていた点。実はこの段ボールベッドの強度は木のベッドよりも強い。実際、ある国の選手はベッドの上で何度も跳ねてみせ、ベッドがびくともしない様子をSNSにあげている。さらに、マットレスも簡単に汚れが落ちる構造になっており、足や腰まわりの大きさに合わせてマットレスの硬さを変えられる仕様になっている。

 選手が交流する選手村の広場には木材が使用されているが、これらはすべてが各都道府県から借り受けているもの。使用後は各都道府県に返却され、資材として再利用される。

 さらに、オリンピックのメダルですらリサイクル。家電や携帯電話などから取り出した金、銀、銅の材料を鋳造して作られている。

 選手村の跡地も、使用後にマンションとして分譲されリサイクルされる。このように、あらゆるものがサスティナブルにデザインされているオリンピック施設に、中国メディアも「我々も参考にすべきだ」と述べ、さらに「このような困難な状況でもオリンピックを成功させようとする努力はすばらしい」と称賛している。

 この記事に対し、ネット民からもコメントが相次いでいる。
「環境を十分に配慮した取り組みは十分に評価すべき」、「アスリートは素晴らしい環境で試合に取り組めている!」と好意的なコメントが相次いだ。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
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