近年、中国の家電メーカーは競争力を高めており、積極的に海外進出を目指すようになっている。なかには日本の家電市場に狙いを定めている中国メーカーもあるようだ。
記事はまず、日本は電子商取引市場が発達しており、アジアでは中国に次ぐ規模だと紹介した。そして、この先も市場規模が大きくなっていく見通しで、日本の電子商取引の中で最も人気のある3分野は、旅行、飲食、家電であるため、家電分野の需要は極めて大きいと紹介した。
また、新型コロナウイルスの感染拡大で、日本の家電市場は成長しており、特に巣ごもり需要で空気清浄機やホームベーカリーなどの調理家電が売り上げを伸ばしていると伝えた。こうした要素を考えると、中国の家電メーカーにとって日本市場は大きなチャンスだとしている。
さらに、近年の中国や台湾、韓国などの海外メーカーの台頭で、日本の家電メーカーは日本及び世界中で影響力を落としているが、日本市場における家電需要は決して衰えてはいないので、中国の家電メーカーは日本市場に積極的に攻勢をかけるべきだと論じた。
確かに、最近では家電量販店でも中国などの海外メーカーの製品を目にすることが増え、ECサイトでも海外の家電製品などが多く販売されるようになった。中国メーカーにとっては、日本市場で成功すれば大きな宣伝になるとの思惑もあるのだろう。技術力では勝る日本の家電メーカーだが、価格の安い中国メーカーの攻勢に立ち向かうのは容易ではないかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)