中国語の学習者は世界中におり、外国人学習者向けにさまざまな教材が存在している。中国メディアの百家号は16日、日本と韓国の中国語教材を紹介する記事を掲載した。
中国人が見ると、ツッコミどころ満載なのだという。

 記事はまず、韓国人向けの中国語学習教材を紹介した。ある教材には、「どこに目を付けているんだ、なぜ私の車にぶつけた?」、「殴らないでくれ」といった例文があると紹介し、ちょっと悪意があるのではないかと主張。生きた中国語と言えばそうかもしれないが、少々不愉快に感じたようだ。

 それに対して、「日本の中国語教材もツッコミどころがある」ことを伝えている。例えば、タクシーに乗った時運転手に向かって「サングラスがかっこいいですね」と話しかける例文があると紹介した。
これに対して「運賃はまけませんよ」と運転手が返しており、ユーモアたっぷりな会話となっている。中国では親しい間柄でなくても軽口をたたく人が多いので、こういった例文は意外と役に立つのかもしれない。

 また、日本の教材の中には「あまり実用的ではない、おかしな内容もある」と紹介している。一例として「私はおならをしましたが、大丈夫です。音のしないおならは臭いですが、音がするおならは臭くないとよく言うでしょ」という例文があるとした。記事は「確かに中国でもおならについては教材のように言われているが、それでも実用性に乏しい俗語だ」と理解できない様子だった。


 日本には、中国語だけでなく様々な言語の学習教材があり、記事が紹介したようなユーモアたっぷりなものや、イラストを使うなど、楽しく学び続けられるように工夫しているものもあるようだ。教材を比較するだけでも、お国柄が出ているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)