近年、日本では「中国人が日本の土地を爆買いしている」との報道が見られるようになった。以前は爆買いというと温水洗浄便座や炊飯器のような小型家電、時計、薬といったものだったが、最近は広大な土地を購入する中国人投資家や中国資本も増えていて、日本では不安を抱く人も多いようだ。
記事の中国人筆者は、日本のあるテレビ番組で「中国人が土地購入で日本を侵略しようとしている」という意見が紹介されていたと伝えた。戦争によらずに土地が着々と購入されている現実に「そのうち北海道が中国の一部になるのでは」と心配する日本人さえいると紹介した。
中国では土地は人民すべてのものという考え方で、個人が土地を所有することは不可能だ。日本では土地の所有権を手にできるうえ、中国国内の不動産投資はリスクが高くなっているため、新たな投資先として日本の土地購入に興味を持つ中国人投資家は多い。
「中国人が土地購入で日本を侵略しようとしている」と日本で危機感が高まっているという報道について、中国人ネットユーザーはどう感じているのだろう。記事のコメント欄を見てみると、「自分のような庶民には関係がない」という声もあったが、「日本の土地は安い! 自分も買いたい」と色めき立つ声が多く見られた。「数百ヘクタール買って、大根でも植えようかな」と想像を膨らませる人や、「転売」で一儲けする算段を立てる人までいた。さすが中国人は商魂たくましい。
「日本侵略」を心配する日本人に対しては、「昔は日本も米国を買い占める勢いだった」との指摘や、「中国人による済州島の土地買い占めで、韓国人も同じように心配している」という人もいたが、ピンとこない人が多いようだった。むしろ「日本による中国への文化侵略のほうが深刻」という人や、資金を海外に移すことを中国政府が黙って見ているか心配する人も少なくなかった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)