中国の自動車市場では、ドイツや日本など海外ブランド車の人気が高く、中国ブランドのシェアは全体の半分にも満たない。一方、韓国の自動車市場では韓国車がシェアのほとんどを占めており、海外ブランドのシェアは非常に小さいのが現状だ。
中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、韓国人の多くが韓国車を購入するのに対し、中国人は外国ブランドを好むと指摘し、これは「中国人より韓国人の愛国心の方が強いからなのか」と問いかける動画を配信した。
動画では、韓国人女性3人が「韓国人と中国人の愛国心はどちらが強いのか」を討論している。中国では多くの外国車が走っているが、韓国を走る車のほとんどが韓国車なので、多くの中国人は「韓国人は愛国心から韓国車を買っている」と思うようだ。
だが、韓国人女性のうちの1人は「愛国心ではなく、コストパフォーマンスが高いからだと思う」との見解を示した。韓国では海外ブランドの車は値段が高いうえに、「頻繁に修理が必要で維持費がかかると聞いた」と述べている。
つまり「経済的な観点」から韓国車を選んでいるのであり、加えて韓国車は品質も良いからだと説明した。したがって愛国心だけが理由で韓国車を買っているわけではなく、自動車という製品の競争力を理由に韓国車を選んでいる韓国人が多いと指摘し、「本当に愛国心だけが理由ならば、私たちが3人ともiPhoneを使うわけがない」と締めくくった。
これに対し、中国のネットユーザーからは、「愛国とは無関係だ。品質こそがすべてを決める」と同意するコメントがあったほか、「中国人もいつか、中国車を買う理由が愛国心ではなくコストパフォーマンスのためと言えることを願いたい」という声もあった。中国車の品質に対しては中国人自身もまだ不満があるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)