日本と韓国はともに先進国だ。日本の経済規模は世界3位だが、近年はずっと停滞が続いている。
一方、韓国の国内総生産は世界10位だが、その成長率は日本を大きく上回っており、1人あたりGDPでも購買力平価ベースではすでに日本を追い越している。

 また、日本と韓国は少子高齢化をはじめ、共通の問題に直面しているが、中国人は日韓のどちらの国に「将来性がある」と考えているのだろうか。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「日本と韓国、どちらの国の未来が明るいか」と題するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わしている。

 スレッドを見てみると、寄せられた意見のほとんどが「日本の方が未来は明るい」というものだった。この理由については「経済構造」が日韓では異なり、韓国は輸出に過度に依存している歪な構造であるのに対し、日本は海外に莫大な資産を持っているからという意見があった。また、人口についても、日韓とも少子化という問題があるとはいえ、その程度は韓国の方が深刻だからという声があった。


 また、「日本は長年、世界第2位の経済大国だった実力があり、今なお世界トップレベルの技術を多く持っている」ことを挙げ、全体的な国力では日本の方が韓国に勝るとの意見もあった。同時に、日本の外部環境が比較的安定しているのに対し、「韓国の方は、いつ北が攻め込んでくるか分からない」ことも不利な点だとのコメントもあった。

 一方、「韓国の未来の方が明るい」という声としては、「韓国には北に兄弟がいる。韓国が統一を果たせば、その国力は日本を凌ぐだろう」といった意見があり、政治に左右されるものの、将来性という点で言えば「統一の可能性がある韓国の方が有利」との声があった。また、中国の国力が増す一方であることを強調し、「地理的に中国に近く、中国との政治的な距離感も日本ほど遠くない韓国の方が有利」という意見も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)