ベトナムの自動車市場は成長が期待されているが、ベトナム人にはどのような車が人気なのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「ベトナム人はどのような車に乗っているのか」を紹介する動画を配信した。


 動画を配信しているのは、中国語ができるベトナム人女性で、ベトナムの大通りや駐車場を歩いて撮影しながら「ベトナムで人気のある車」を紹介している。まず、ベトナム人の主な移動手段はバイクで、自動車はまだ少ないのが現状だと紹介した。「車を持っている人は50人に1人くらいだ」という。

 気になる自動車ブランドだが、動画では走行中の車や駐車車両を見ながらメーカーを確認している。圧倒的に多いのがトヨタで、ほかにもマツダ、ホンダ、三菱、スズキ、日産の姿もあり、日本車はベトナムでも圧倒的な人気であることが分かる。日本車以外で最も多かったのはフォードで、その他はプジョー、起亜、ベンツそれにベトナムのビンファストもあった。


 日本車が人気なのは中国と同じだが、中国市場では日系車とドイツ車が人気を二分しているためか、動画には「ドイツ車が少ないね」というコメントが寄せられていた。中国ではドイツ車のなかでもフォルクスワーゲンの販売台数が非常に多いほか、ベンツ・BMW・アウディという「BBA」と呼ばれる3ブランドが高級車として大人気だ。

 経済発展が著しいベトナムの自動車市場には将来性がある。ベトナムで日本ブランドはすでに一定のシェアを持っているが、ドイツメーカーや中国メーカーも力を入れており、ベトナム本土のメーカーも台頭しているので、競争は激化していくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)