人民元安進行の警戒感が再燃する流れ。
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が4.7%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.8%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.4%安、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.9%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.4%安で引けた。米半導体大手の訪中見送りも失望されている。ハイテク分野を巡る米中対立が続く中、エヌビディアのジェンスン・ファン(台湾系アメリカ人起業家の黄仁勳氏)最高経営責任者(CEO)は6日に訪中し、中国のテクノロジー企業幹部と対談する――と報じられていた。ただ、台湾を訪問したジェンスン・ファン氏は、中国本土に寄らず、米国に向けて出発している。
発電株も安い。
医薬品株もさえない。健民薬業集団(600976/SH)が3.3%安、北京同仁堂(600085/SH)が2.8%安、薬明康徳(603259/SH)が2.5%安、上海復星医薬集団(600196/SH)が2.1%安で取引を終えた。消費関連株、エネルギー株、素材株、運輸株、不動産株、軍事関連株、銀行株なども売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.44ポイント(0.52%)安の272.79ポイント、深センB株指数が0.93ポイント(0.08%)安の1111.05ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)