対外関係の悪化が懸念される流れ。欧州連合(EU)の外交トップ、ボレル副委員長が来週予定していた訪中について、中国政府が延期したことが4日分かった。理由は明らかにされていない。足もとでは、半導体分野などを巡り、米国を中心とした西側諸国と中国の間で、摩擦が強まっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.1%安、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.2%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が3.7%安と下げが目立った。
セクター別では、医薬品・医療機器が安い。百済神州(6160/HK)が3.5%、康希諾生物(6185/HK)が3.1%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.8%、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が6.2%、微創医療科学(853/HK)が5.0%、コン博医療HD(2216/HK)が3.3%ずつ下落した。
レストランチェーンなど外食関連も急落。海倫司国際HD(9869/HK)が3.9%安、九毛九国際HD(9922/HK)が3.7%安、海底撈国際HD(6862/HK)が3.2%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.1%安で引けた。
中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が3.4%安、交通銀行(3328/HK)が2.3%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.7%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.4%安で前場取引を終えた。
半面、レアアース・非鉄関連の銘柄は物色される。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%安の3228.68ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が安い。エネルギー株、ハイテク株、金融株、医薬品株、空運株、メディア・娯楽株なども売られた。半面、素材株は高い。不動産株、公益株も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)