中国経済の成長鈍化が意識される流れ。
もっとも、下値を叩くような売りはみられない。当局の株価対策が期待されている。外電が13日、消息筋情報として伝えたところによれば、株式相場を下支えするため、中国政府が株価安定化ファンドの創設を検討しているもようだ。また、「国家隊」と呼ばれる中国政府系投資会社、中央匯金投資は11日、4大国有銀行のA株を買い増している。中央匯金投資はさらに、向こう6カ月内に流通市場で一段の買い増しを続ける方針という。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、酒造・食品の下げが目立つ。重慶ビール(600132/SH)が2.8%安、四川水井坊(600779/SH)が2.1%安、貴州茅台酒(600519/SH)が2.0%安、仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.0%安、北京三元食品(600429/SH)が1.8%安で引けた。
非鉄や鉄鋼、建材など素材株もさえない。
ゼネコン株も安い。中国中鉄(601390/SH)が2.0%、中国交通建設(601800/SH)が1.9%、中国鉄建(601186/SH)が1.8%、中国建築(601668/SH)が1.5%ずつ下落した。ハイテク株、不動産株、運輸株、公益株、証券株なども売られている。
半面、銀行株はしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が3.2%、中国銀行(601988/SH)が2.1%、中国農業銀行(601288/SH)が1.4%、中国工商銀行(601398/SH)が1.0%ずつ上昇した。エネルギー株、医薬株、自動車株の一角も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.67ポイント(0.29%)安の233.47ポイント、深センB株指数が10.82ポイント(0.99%)安の1085.13ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)