19日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比22.17ポイント(0.72%)安の3062.76ポイントと3日ぶりに反落した。
 戻り売りが先行する流れ。
上海総合指数はこのところ急ピッチに上昇し、約5カ月ぶりの高値水準を回復していた。米中の金融政策も気がかり。米連邦公開市場委員会(FOMC)は20日まで開催され、政策金利見通しなどが公表される。足元で米長期金利が上昇する中、中国からの資金流出も警戒される状況だ。また、中国人民銀行(中央銀行)はあす20日(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する。銀行貸出の指標となる1年物LPRは現行の3.45%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは3.95%に据え置かれる見通しだ。
ただ、下値は限定的。中国当局の消費刺激策や産業支援策、相場テコ入れスタンスなどに対する期待感が支えだ。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、証券の下げが目立つ。中国銀河証券(601881/SH)が3.0%安、方正証券(601901/SH)が2.7%安、国聯証券(601456/SH)が2.4%安、太平洋証券(601099/SH)が2.3%安で引けた。
 医薬株も安い。無錫薬明康徳新薬開発(603259/SH)が4.9%、健民薬業集団(600976/SH)が3.3%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.8%、国薬集団薬業(600511/SH)が2.0%ずつ下落した。
銀行・保険株、自動車株、インフラ関連株、不動産株、公益株、ハイテク株の一角なども売られている。
 半面、エネルギー株はしっかり。陝西煤業(601225/SH)が1.9%、中国中煤能源(601898/SH)が1.7%、中国神華能源(601088/SH)が1.6%、中国海洋石油(600938/SH)が1.0%ずつ上昇した。食品・酒造株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.34ポイント(0.51%)安の261.25ポイント、深センB株指数が0.90ポイント(0.08%)安の1083.53ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)