「中国人のインサイト」2008 第5回 7月
(2)中国の経済の中心はどこですか?

 日本の経済の中心はどこかと問われれば、多くの人が「東京」と答えるだろう。しかし、大阪の人にとって経済の中心は「天下の台所・大阪」であるのかもしれない。
では、中国人の考える中国の経済の中心はどこなのだろうか。北京・上海・広州の三都市に住む人たちを対象に調査を行った。

 すると、「政治の中心は北京、経済の中心は上海」という言葉の表すように「中国の経済の中心は上海」と考えている人が最も多く全体で65%、「北京」と考えている人の20%を大きく上回った。特に上海では91%の人が「上海」と回答しており、上海は自他ともに認める中国の経済の中心であると言えそうだ。約99%がグラフに表記した4都市のいずれかを挙げたが、少数意見として南京、杭州を挙げる人も存在した。

 プライドの高い北京の人たちも「経済の中心」というポジションを上海に譲っている様子を見ると、もはや、上海は、中国全土の人たちが共通して認める経済の中心地になっているのである。(グラフは本調査結果を基に作成)。(上海在住コラムニスト:藤時龍太)

【調査概要】
1.調査企画:サーチナ、藤時龍太
2.調査方法:上海サーチナ「新秦調査」上のインターネット・アンケート画面での回答
3.調査対象:上海、北京、広州。各都市20代、30代、40代、男女で均等割付け
4.調査期間:2008年7月
5.回答者数:300人

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