映画『レッドクリフ2』の主題歌「久遠の河」が12日付けのオリコンデイリーチャートで初のトップに立った。歌っているのは、中国出身でチベット族の歌手alan（アラン）。
中国のポータルサイト「新浪」が16日伝えた。

　「久遠の河」はalanの9作目のシングルで、20日付け週間チャートでも3位に入る。中国出身歌手としてこれまで最高だった王菲（フェイ・ウォン）の記録を10年ぶりに更新。王菲は、1999年にゲーム「ファイナルファンタジー8」の主題化「Eyes　on　Me」で、シングル週間ランキング9位を記録した。

　alanはチベット族出身で、本名は阿蘭・達瓦卓瑪（アラン・ダワジュオマ）。四川省ガンゼ（甘孜）チベット族自治州にある「美人谷」出身の21歳。同地は名前の通り美人の産地として有名で、alan自身も美ぼうを生かし、雑誌「AneCan」でモデル業にも挑戦している。

　母親はチベット民謡の歌手で、幼い頃から歌と二胡（にこ）を習い、中国人民解放軍芸術学院で声楽を学んだ。2006年8月に北京で行われたエイベックスのオーディションに参加し、2007年11月にシングル「明日への讃歌」を同社からリリース、日本デビューを果たした。

　王菲の記録を破ったことに対して、alanは、「王菲はずっと私のアイドルで、オリコンでかつて伝説を作った彼女を尊敬しています。まだ彼女のレベルには届かないけれど、今後も努力していきます」と語った。（編集担当：吉田庸子）

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