◆ベンツとBMW、目に見える冷淡な扱い
中央国家機関政府買付センターは2009年、『国務院弁公庁の中央予算単位2009-2010年政府集中買付リストと基準に関する通知』と『2009-2010年中央国家機関自動車協議供給自動車メーカーリスト』を発表した。リストには38社の100車種以上が登録され、BMWとベンツが初めてリストに入れられた。
BMWとベンツのリスト入りはネット利用者の議論を引き起こした。BMWとベンツに対して多くの中国人が「金持ちの専用車」というイメージを持っており、特にBMWはファッショナブルかつ豪華、成金というイメージがあり、政府の公用車にすれば政府のイメージに影響するのではないかとの懸念が指摘された。また、これまで中国ではBMWによる人身事故が何度も発生、そのたびに大きく報じられたことから、BMWは成金で横暴な人間が乗る車というイメージがあり、政府の公用車にするには好ましくないと考える人もいるようだ。
マーケティングの専門家は、BMWとベンツには豪華や成金などのブランドイメージがあり、中国政府機関が一貫してきた控えめで穏健、自制的といったイメージとかけ離れており、冷遇されているのが目に見えると指摘した。(編集担当:米原裕子)
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